仙台の都市としての個性、魅力を多彩な学問分野の成果によってご紹介する市民講座「講座仙台学」は、今年度で7回目を迎えます。今年度は「仙台のスポーツ」をテーマに掲げ、4つの大学がそれぞれの専門性や特色を活かし独自の視点で講義を行います。みなさまには、できれば複数の講座を聴講していただき、様々な角度から仙台の魅力を発見していただく機会になれば幸いです。
開催機関・日時 | 「講座名」・講師名・講座概要 |
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東北大学 11月14日(土) 10:00~11:30 |
「仙台のスポーツをもっとおもしろくみるために~こころに注目してスポーツを見てみよう~」 講師 : 東北大学教授 北村 勝朗 仙台には,サッカー,野球,そしてバスケットボールという3つのプロ・スポーツチームが,それぞれのチームの個性を発揮してすばらしいプレーを私たちに見せてくれています。こうしたすばらしいプレーの背後には,選手が身に付けた実に巧みな技術や判断力といった「匠の技(たくみのわざ)」が存在しています。この「わざ」のメカニズムを解き明かしてみると,すばらしいプレーの見方が変わります。そして,そのすばらしさがまた一段と輝いて見えるようになります。皆さんもご一緒に「たくみのわざ」の秘密を探ってみませんか。 |
宮城大学 11月14日(土) 15:00~16:30 |
「東北楽天チケットに見る価格差別の仕組み」 講師 : 宮城大学准教授 金子 浩一 仙台に来て五年目を迎える東北楽天イーグルスのチケット価格を例にとりながら,種々の価格差別について考察していく。たとえば,「フレックス価格は需給関係とどのように関連付けて設定されているか」,「こども料金の割引により企業は損をしているのか」などを考える。また,それらの価格差別が,他の一般的な市場においてはどのように行われているかについても検討する。 |
東北大学 11月18日(水) 13:00~14:30 |
「健康スポーツ都市仙台を目指して」 講師 : 東北大学教授 永富 良一 スポーツと健康は呪文のように一緒に語られる言葉ですが、なぜ健康によいのかその理由をきちんと説明できる人はそんなにたくさんいません。理屈を理解してスポーツを行うと本当の意味で健康的なスポーツの実践につながります。ノルディックウォーキングやダンベル体操など新しい健康スポーツが市民の間に広がっています。受け入れられている重要な要因に、理解に基づく実践があります。本講座ではなぜスポーツが健康につながるかをお話します。是非、理解を深めて身近にあるスポーツを実践してみてください。 |
宮城大学 11月28日(土) 10:30~12:00 |
「宮城スタジアムを満員にするために~交通計画の視点から~」 講師 : 宮城大学教授 徳永 幸之 4万8千人収容の宮城スタジアムは東北で唯一サッカーW杯開催可能なスタジアムとして,ビッグイベント開催が期待されている。しかし,最寄り駅から徒歩で約1時間かかり,周辺道路が渋滞するなど,日本一アクセスの悪いスタジアムとして,なかなかイベントを開催できずにいる。本講座では,宮城スタジアムのアクセス問題を交通計画の視点から解説し,満員の観客の輸送計画を考えるとともに,イベントの開催方法についても考える。 |
宮城教育大学 12月5日(土) 10:30~12:00 |
「スポーツと人生」 講師 : 宮城教育大学連携担当理事 阿部 芳吉 元サッカー日本代表監督ジーコ氏、メキシコオリンピック男子マラソン銀メダリスト君原健二氏、世界陸上男子マラソン金メダリスト谷口浩美氏ら一流選手のスポーツ観、及び宮城教育大学の学生たちが仙台六大学野球をはじめとする各種大会へ向けたチームワーク作り等の様々な取り組みを事例として、スポーツが培う精神が人生に与える影響と、その振興のために仙台でなされている具体的方策について考える。 |
仙台大学 12月26日(土) 13:00~14:30 |
「仙台市 : スポーツの史跡を訪ねる」 講師 : 仙台大学教授 中房 敏朗 八木山動物園に行くと、ベーブルースの像が立っています。昔この場所には野球場があり、日米野球が行われたそうです。さて八木山球場とはどんな球場だったのでしょうか。勾当台公園に行くと、力士の像が立っています。第4代横綱、谷風だそうです。谷風とはどんな横綱だったのでしょうか。仙台市にまつわるスポーツ史跡をいくつか紹介しながら、仙台とスポーツの歴史的な繋がりについて探りたいと思います。 |